家族滞在が難しくなってきた
昨年(2017年)から就労ビザを持つ人の子供の家族滞在が認められるのが少し難しくなりました。
小学生、中学生ぐらいまでであれば大丈夫ですが、中学校を卒業すると認められないケースが増えてきました。
入管によると、昨年(2017年の8月)に、東京入管の就労第二部門は、原則、17歳の前半までとし、その後、就労第一部門もそれに続いたとのことです。
しかし、実際のところ、17歳前半ではなく、中学卒業(12年生)ぐらいから難易度が上がるようです。
そもそも家族滞在というのは「親の扶養を受ける」ということが目的のビザなのですが、中学校を卒業するような年齢になると、「アルバイト」が目的なのではないかと疑われてしまうのです。
それ以外にも、親が日本に来て何年もたってから子供の家族滞在を申請するというのも、許可が難しいことの原因になります。それまで何年も子供と離れていて、どうして急に扶養する必要がでてきたのかということを説明しなくてはなりません。
入管からしばしば、日本での活動の目的を問われることがあります。これに対して「日本で進学する」という回答をしてしまうと「それなら留学ビザをとればいい」ということになって、やはり不許可になってしまいます。
整理すると、子供の家族滞在許可を得るためには以下のことが重要になります。
- 中学校卒業前までに申請する
- 親が日本に来てできるだけ早く申請する
- 親の扶養を受ける必要があることを説明する
実際のところ、本当にアルバイト目的というケースは少なくないようです。
私としてはとてもこれには疑問があります。中卒程度で教育を終わらせて、日本でアルバイトをさせて小銭を稼いだとして、将来どうするのだろうと思います。